
さて、
今回は、093_13歳からのアート思考その5 CLASS 3と4 です。

松林図屏風やマルセル・デュシャンの「泉」など、歴史に名を刻む作品がでてきました。
今回はクラス3とクラス4で学んだ内容を総合して、アートの見方と常識について深く掘り下げてみましょう。
松林屏風の前に座るとなぜ何が起こるのか
まず、松林図屏風の前に立つと、その巨大なサイズ(2~3メートル)によって、その中に入り込むような感覚を味わいます。屏風には松の木が2本だけ描かれており、見る人はその周りにある林や遠くに見える川などを自然に想像することができます。このように、屏風にはわざと情報量が少なく描かれており、見る人それぞれが自由に想像を膨らませることができるのです。
クラス3の振り返り
ビフォア:
アート作品を見るとき、具体的な物が見えないと何を描いているか分からないという考えがありました。
アフター:
松林図屏風のように、描かれていないことで想像が膨らむ作品もあることを理解しました。
ビヨンド:
わざと情報量を少なくして想像を促すアートの方法に驚きました。常識が変わる経験でした。
クラス4の振り返り
アートの常識について考えました。
- アートは美を追求するべきか?
- 作品は作者自身の手で作られるべきか?
- 優れた技術が必要か?
- 手間をかける必要があるか?
- 視覚で味わうべきか?
20世紀に最も影響を与えたアート作品
マルセル・デュシャンの「泉」
デュシャンの「泉」は便器にサインしただけの作品で、アートの常識を覆しました。美を追求しない、作者自身が作らない、技術を必要としない、手間をかけない、視覚で味わわないという全ての前提を否定しました。
デュシャンの影響
「泉」は表現の花を極限まで縮小し、探求の根を極大化した作品であり、アートの常識を覆しました。視覚から思考へとアートの領域を移した作品です。
黒楽茶碗
利休の黒楽茶碗は、手で触って楽しむ作品で、視覚に頼らず触覚で楽しむ新しいアプローチでした。
感想
常識にとらわれないアートの在り方に驚きました。カンディンスキーの具象物を描かないアプローチや、デュシャンの「泉」のように思考を重視する作品が面白かったです。
まとめ
クラス3とクラス4で学んだ内容を通して、アート作品の見方や常識について新たな視点を得ることができました。カンディンスキーの「コンポジション7」やデュシャンの「泉」、利休の黒楽茶碗といった作品たちは、それぞれ異なる方法で私たちの思考を刺激し、アートの世界の広がりを感じさせてくれました。
以上です。
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